クマさんとわたし。
動物に例えたらシロクマに似てる。
大きくて四角い背中。
前を歩くあなたと手を繋ぎたいと思うようになったのは、そう言えばいつからだろう。
「どんな映画観るの?」
「甘いものは好き?」
たわいもない会話の中で、まだわからない先のことを何度も思い描いた。
手を伸ばしても、見事に届かない。
そんなことを何度繰り返しただろう。
「損得勘定で、人付き合いしてるから」
そんなことを言う、強がり少女さんへ。
感情は、理屈なんて軽々、超えていくんだ。